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会津柳津〜山都の旅(2)福満虚空蔵尊圓蔵寺と赤べこ [会津めぐり]

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前回に引き続き会津の旅のレポートです。今回は、柳津の虚空蔵尊についてです。正式名は福満虚空蔵尊圓蔵寺といい、赤べこの発祥の地なのだそうです。

こちら(我が家の歴史7:三郎の交友関係2(哲学者、学習院大学学長:安倍能成氏))で、私の祖父の耕一が安倍能成氏とともに十三参りをしたらしいとわかり、どうしても行ってみたかったのです。

*川に浸食された地層の上にそびえる福満虚空蔵尊圓蔵寺。



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旅行初日、宿に荷物を置いてちょっと休憩してから圓蔵寺(虚空蔵尊)に向かいました。只見川沿いに続く赤い欄干に沿って歩いていきました。

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途中、川に突き出したような部分があり「魚渕」と表示がありました。この辺にはウグイという魚が多くいて、エサの入ったバケツのようなものがおいてあって、エサをあげられるようになっていました。

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これがウグイなんでしょうか?ものすごくたくさんいます。弘法大師が唐から持ち帰った霊木で福満虚空蔵尊菩薩(圓蔵寺のご本尊)を彫られた時の木屑がウグイになったと言われているそうです。

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近くには竹久夢二のスケッチと歌の碑があります。

 みちのくのめぐしをとめは魚渕の
   魚にうの花購いにけり

◆参考リンク
 奥会津歳時記の郷 魚渕(うおぶち)


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ようやく圓蔵寺が正面に見えるところまでたどり着きました。でも真っ直ぐは行けません。向かって右側に歩いていくと入り口がある参道(商店街?)を通って行きます。

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こんな感じの静かな商店街です。左側の赤い看板のお店「あかべこ」はパン屋さんで、ここは帰りに寄りました。ほかに、名物の「粟饅頭」のお店もありました。「災害にあわないように」という意味が込められているそうです。

◆参考リンク
 柳津商工会 柳津名物あわまんじゅう

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この長い石段が圓蔵寺の入り口です。

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石段を登ると仁王門があります。左右にりっぱな仁王像、そして大きなわらじ。

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見上げると龍の絵が描かれています。

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繊細な木彫りの彫刻も。

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門をくぐるとさらに石段が。

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そしてついに圓蔵寺の本堂にたどりつきました。木造の立派な建物です。圓蔵寺は大同2年(807年)に法相宗徳一大師により開創され、1,200年の歴史があるそうです。建物は当時からのものかはわかりませんが、歴史の重みを感じさせるたたずまいです。左側に屋根がみえるのが鐘突き堂です。

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本堂の入り口近くに撫牛の像がありました。みんなに撫でられて所々色が変わっています。この牛よりもっと古い時代のものと思われる石の牛の像もいくつもありました。

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階段を上がると、本堂の周りを一周できるようになっています。この写真が正面にあたりますが、私たちは向かって右側から登りました。この写真の右下に写っている黒っぽい屋根の建物が鐘突き堂です。

本堂の内部は撮影禁止のため写真はありません。また、ご本尊は秘仏となっていて直接お姿を拝むことはできませんでした。

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私たちが入った入り口と反対側からみた本堂。この中庭の一角に弘法大師の像がありました。

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弘法大師の像。

ここからさらに階段で上に上がると、色んな石碑などがありました。例えば「桐樹供養塔」や「人形塚」など。とても大きな赤べこもありました。

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円蔵寺は赤べこ発祥の地で、赤べこの「べこ」とは牛のことです。円蔵寺を建立する時に多くの牛が倒れる中、最後まで働き通した赤い牛だったそうです。その赤い牛にあやかって、子どもが誕生した際にはべこのように重荷に耐えて壮健であれと、赤べこを供えてお祝いする風習があるそうです。

会津といえば赤べこと子どものころから親しんできましたが、ここに由来があったとは初めて知りました。

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参拝の記念にお守りを買いました。私は病気をしたばかりなので、健康でいられますように、と。


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虚空蔵尊参りの帰り、行きに通ったパン屋さんに立ち寄りました。「あかべこ」というお店で、私たちが泊まった宿「瀞流の宿 かわち」さんとつながりがあるらしく、宿泊者にはドリンクサービスがあるから寄ってみてと言われていたのです。お店の前にテーブルと椅子があって、購入したものを飲食できるようになっています。

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無料のドリンクだけでは何だか申し訳ないので、ソフトクリームも食べました。濃厚でおいしかったです。

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さらにお店の方が、このサクサクのラスクを試食用に?と出してくださいました。宿でもおみやげとして売っているもので、味噌味とか色んな味がありました。なんだかすっかりくつろいでしまいました。

◆ぱん工房 あかべこ
 http://www.kawachiya-gr.jp/business/bakery.html


それからまた川沿いの道をゆっくり歩いて宿に戻りました。只見川は穏やかで流れている感じがしないと思っていたら、水力発電のためのダムとして、数カ所でせき止められているのだそうです。だから湖のように穏やかで、赤い橋などが水面にきれいに写るのですね。

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宿の近くには「やないづ町立斉藤清美術館」があり、版画家の斉藤清画伯の代表作「会津の冬」シリーズをはじめとする作品が展示されているとのことでした。残念ながら今回は時間がなくて観に行けませんでしたが、次に来る時には訪ねてみたいと思います。

◆やないづ町立斉藤清美術館
 http://www.town.yanaizu.fukushima.jp/bijutsu/

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